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泥の中に漂う生命の香り。 これを私は、踊りたい

御礼が遅くなってしまいました。

2月22日のショーケース、ありがとうございました。

この舞台を共に創り上げてくださった全ての皆様へ、深い敬意と感謝を申し上げます。



10年前、そして25年前。

かつて共に稽古を積んだ仲間たちが時を超えて集まって下さいました。

これは、私という人間が「歩んできた道」そのものだと思いました。



その温かな空気の中、私は一つ決断をしていました。

皆様の中にあった、あるいは私自身が演じていた「これまでの蜜月稀葵」は、あの日、私の踊りが終わると同時にもう終わろうって思っていました。

でももう踊り始めた瞬間には、終わっていたのかもしれません。


思い出すと、、

「こうあるべき」「こうしなければならない」 カラダを縛り付けていた古いしがらみや、誰かに理解されるための形。

それらはすべて、舞台へつま先が触れた瞬間、私の内側で燃える炎で一瞬で煙になってしまったように記憶しています。

もしかすると私の踊りは、皆様の目にはもう「踊り」ではなかったかもしれません。




今の私のカラダは「言いたいこと」で溢れていて

心は燃えに燃え、内側からはゴウゴウと黒い煙が上がるぐらいです。

それは「光」ではなく、毒であり、薬であり、生々しい命の咆咆です。


退廃の中に潜む美。

泥の中に漂う生命の香り。

その境界線で踊ることこそが、私のやりたいこと。


あの踊りの瞬間は、泥の中から「心」を丁寧に拾い上げるような時間でした。

光ばかりが謳われる世界で、

私は泥の中に身を投じ、自らの毒を薬に変えていきたい。


そうして「私」を消滅させた先に、何が立ち上がるのか、、、

みてみたい。

昔からずっと、同じことをやってきたはずです。

けれど、やっと、これを受け止めきれるカラダと心になったのだと思います。

私にとって、踊りは綺麗事ではありません。


これからも、私は誰に遠慮することなく、

この體を全て使い切って表現し続けます。

「毒」の先にしかない変容を私は信じています。


そのための、日々の地味な積み上げ。

舞台では披露することのないアクロバットの稽古からも、

私は常に「生・死・老」を味わい、自らの在り方を突き抜けさせています。


次のショーケースは7月26日。

幕開けに踊る群舞作品のタイトルを『毒と薬』としました。


さらに深く、さらに鋭く。

いままでとは違う蜜月稀葵として、皆様とお会いできることを、心より願っております。


最後に、

いつも私を支えてくれる夫、娘、ネコ、メンバーたちに心からの愛と感謝を。



 
 
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